【2022】無職の四国お遍路旅

27歳男、無職になりお遍路の旅へ出る~44か所区切り打ちの記録~

【2022四国遍路7日目】台風一過の青空の下を40km歩く

こんにちは。
お遍路7日目を迎えました。
台風は大きな被害を出すことなく無事に過ぎ去り
素晴らしい青空が広がっています。

なんと今日は宿代節約のため人生初野宿予定です!
室戸岬を目指してどこまでも歩きましょう。

そして4日間共に過ごしたお遍路さんとは
今日でお別れ。
宿を出て挨拶を交わし、先へ進みます。
別れあれば出会いあり。
今日もまた素晴らしい出会いがあったのでした。

9月20日旅程

6:30 宿「あさま屋」 発
徒歩
8:00 道の駅「宍喰温泉」 通過
徒歩
8:30 高知県入り
徒歩
9:00 海の駅「東洋町」 休憩
徒歩
10:20 明徳寺
徒歩
10:40 野根スーパー
徒歩
12:00 法海上人堂
徒歩
14:00 スーパー「フェニックス」
徒歩
15:00 夫婦岩
徒歩
16:00 室戸廃校水族館 着
17:00 室戸廃校水族館 発
徒歩
18:30 室戸まで10km地点堤防で野宿

実際の様子

宿を出てすぐに4日を連れ添った相方と別れ、
すぐにバスで追い越されました。
ありがとうございました!

さて、ここ数日電車やバスを使っていたので

久しぶりに本格的に歩くことになります。
1日中宿に籠っていたこともあり体力は万全!
前日に今日の野宿も決め、覚悟が決まっています笑

スタート20分で室戸まで52km地点の看板が。
今日はどこまで進めるでしょうか。

線路と道路両用の乗り物

[世界初]が走る町。 | 海陽町

が走っているようです。
残念ながら見る機会には恵まれませんでした...


今日はひたすらに海岸沿いを歩き続けます。
颯爽と横を駆け抜ける車がちょっと恨めしい...

宍喰の町へ到着そしてスルー!
室戸を目指し立ち止まる余裕はありません。
道の駅「宍喰温泉」は残念ながら営業時間外でした。

道の駅 宍喰温泉 - 徳島県観光情報サイト阿波ナビ


海沿いに出てからは本当にどこにでもカニがいます。
意外に動きが素早くて驚き。
排水溝などにあっという間に隠れてしまいます。

トンネルを抜けるとそこは......

高知県であった!

初めてのお遍路という事で不安いっぱいで
徳島県に降り立ったわけですが、
至る所に設置されたあずまやや遍路案内板、
そして親切な宿の方やお遍路さんとの出会い。
全ての出会いや善意に支えられて晴れて徳島県
別れを告げることができました。

高知県は「修行の道場」と呼ばれ
寺間の距離が長い所も多いです。
私は終盤バスや電車に頼り切りになるので
その言葉自体はあまり体感しませんでしたが、
目的地宇和島、松山へ向けて気を引き締めましょう!

海の駅「海洋町」。
前日に買い込んでおいたメンチカツを
食べながら一休み。
高知県の海沿いは個人商店や小規模スーパー
が所々にある程度。
朝早くの出発で道の駅も開いていないため、
どこで何を買うのか予め計画を立てておくと無難です。

この海の駅も営業時間外ですが
お手洗いは常時開放。
海水浴客が多いのか、広々としていました。

海の駅 東洋町 | 東洋町ホームページ


レトロな自販機が並ぶ場所が。
ちゃんと中身は補充されているんでしょうか...

これは......
お遍路中に下心は禁物です。
さすがにお金を入れても出てこなさそうではありますが...
飲料自販機はきちんと使えたのでご安心ください。

出発から10km強歩きました。
室戸まであと40km。

野根の町に着きました。
明徳寺や野根スーパーがあります。
小規模なお店ですが、道中にコンビニなどは
一切なく、天国のような存在です。

でました、事前にリサーチしていた
10km自販機無し区間
私は先ほどの野根スーパーで飲料を買い揃え
対策済み。
こういう案内板が立ってる当たり本当に親切ですよね。

野根の町を過ぎたあたりで別のお遍路さんに追いつかれました。


実は昨日同宿に泊まっていた20代前半の若者お遍路さん。
同じく台風で足止めをくらっていたのです。
宿を出る時間が違ったので別行動だったのですが、
途中まで送迎してもらったようです。
聞けばオール歩きのオール野宿。
その力にあやかろうと今日の行動を共にすることに。

ハイビスカス?
高知県に入ってから植物が南国っぽくなってきました。
翌日は道端に生えているバナナにも出会いました(笑)

佐喜浜の町へ到着しました。
本日の道程二か所目の天国、
スーパー「フェニックス」です。
室戸岬までで最後の補給ポイント。
今夜は野宿なので最低限の飲料などを買っておきます。

夫婦岩です。

ん?誰ですかこれは?

なんともう一人の方に追いつかれました。
お遍路さんかと思いお話を聞けば、なんと
お寺はまわらず、オール野宿で
「ただ四国を歩きでまわっている」のだそう。
世の中には本当に面白い人もいるものです。
私を含め皆年齢も近く、意気投合して室戸を目指します。


30km程あるき足が棒になってきたところに
救済施設が!
「むろと廃校水族館」です。
当初の予定には入れていなかったのですが
足が限界なのと単純な興味もあって入学。

2人の相方は先を急ぐそうでここでお別れです。
2人とも私より若く、力強い歩きでした。
本当はここまで進む予定ではなかったのですが
2人の力に引っ張られてこの日は自分の力以上に
歩くことができました。
ありがとうございます。

むろと廃校水族館 - 室戸市 ホームページ


小学校を思い出す懐かしい風景です。
プールはもちろん水槽になっていて
ウミガメや魚が泳いでいます。

学校のプールを泳ぐウミガメ。
不思議な気分。

「新しい海の仲間たち」(海洋ゴミ)です。
このような展示をしなければ気付けないようでは
まだまだ問題解決への道のりは遠いですね...
お遍路中ゴミが出ることもあると思いますが、
責任をもって管理をしましょう。

「室戸廃校水族館」入場料は600円。
当初は予定していなかった場所ですが
とても楽しめました。
死んでいた足も多少は復活。
室戸岬までは無理そうですが
暗くなる前に行けるところまで歩きましょう。

前の水族館は「日和佐うみがめ博物館カレッタ」
次の水族館は「桂浜水族館」です。
桂浜には4日後に到着予定です。

日和佐うみがめ博物館 カレッタ

桂浜水族館

室戸岬が見えてきました!
近そうでどんどん離れていくような感覚でしたが
もう目と鼻の先です。
しかし体力的にも限界なので室戸岬の一歩手前で
今夜の野宿場所を探します。

今日はここまで。
室戸まであと11kmです。
この旅最長にして人生最長となる1日40kmを歩き
達成感と、野宿のため体をいたわれない現実に涙(笑)
今夜はスーパーフェニックスで買ったお惣菜をつまみ、
明日の宿を予約し、
堤防の裏側で夜を明かすことにしました。
明日はフェニックスのように蘇ることができるだろうか。

ちなみに夜ですが、海風が強すぎて全く眠れませんでした......
私の野宿セットはお恥ずかしながら
100均で買った銀シート一枚のみ。
堤防の裏という良い場所を見つけたものの
予想外に風が侵入してきました。

結局ウトウトしながら3時頃に出発。
室戸に到着し、お寺が開く7時まで公衆トイレで
時間を潰したのでした。


お遍路豆知識・人と歩くという事
最後まで記事をご覧いただきありがとうございます!

さて、お遍路をしていると他のお遍路さんとの
出会いもあるでしょう。
意気投合して道中を共にすることもあるかもしれませんね

私の場合2日目にご高齢の方と出会い、
3~6日目まで4日間を共にしました。
その中で感じたのは
・歩くスピード
・予定の立て方
スマホの慣れ不慣れ
・お金の感覚
が違うという事。
私の場合、
年齢もあり予定通り進めるか不安、
そして電車の時刻を調べるのが億劫なお相手と
焦らないがなるべく節約して歩きたい私との
利害が図らずも一致し、
旅程や宿の提案をしたり、
レンタカー代を出してもらったりと
Winwinの関係で4日間を過ごすことができました。

7日目には若いお遍路さんに出会い
当初25kmほどの予定を
彼に引っ張られる形で40km歩くことができました。
(ちょっと無理をした感はありましたが笑)
一人では到底40kmは歩かなかったと思います。

お遍路をしている方に変な人はいないとは思うのですが
中には遍路を装った乞食もいるとかいないとか。

私の場合は会う人に恵まれ
素晴らしい旅の思い出ができましたが、
お遍路をするにあたり
自分の譲れない点をきちんと把握し、
合わない人とは行動を共にしない覚悟も必要かなと
思います。

ただし人との出会いは旅の醍醐味。
お遍路は自分と向き合う旅とも言われますが

赤の他人から自分を見てもらうことも
また自分と向き合うことに他なりません。
私もご高齢のお遍路さんから
人生についてのお話をしていただきました。
若いお遍路さんの旅の理由を聞き

力をもらうこともありました。

極端に自分から嫌わない限り人と全く会わない歩き遍路は
そうそうないと思います。
コミュ障の私ですら出会いがあったのですから。

自分はどのような旅をしたいのか
出発前にある程度の決心をしたうえで
同じお遍路をする者同士素晴らしい旅路を過ごしたいですね











 

























【2022四国遍路5、6日目】台風前夜、急ぎ足で進む

こんにちは!
台風迫る四国遍路5日目、
予算の都合上一所にとどまるのも避けたいので
電車を使ってなるべく先を目指すことにしました。
そして6日目。

台風接近に付き一日中宿に缶詰めでした。

9月18、19日旅程

7:10 「民宿ちば」 発
徒歩
7:20 18番恩山寺 着
7:40 恩山寺 発
徒歩
8:20 南小松島駅 発
電車
8:30 阿南駅 着
10:20 阿南駅 発
電車
10:30 新野駅 着
徒歩
11:10 22番平等寺 着
11:30 平等寺 発
徒歩
12:20 新野駅 発
電車
13:00 日和佐駅 着
徒歩
13:10 23番薬王寺 着
13:50 薬王寺 発、周辺散策
徒歩
15:00 日和佐駅 発
電車
15:40 阿波海南駅 着
タクシー
16:00 宿「あさま屋」着

翌日

終日宿の中で過ごす

あさま屋」情報※当時
素泊まり4,000円
普通の2階建て民家
部屋はふすまの仕切りのみ
完備(冷蔵庫、トイレ2か所、湯舟、WIFI←つながりにくい、テレビ2台、クーラー、ハンガー、有料洗濯機、敷布団、自転車無料貸出、電子レンジ)

実際の様子

18番恩山寺
民宿「ちば」さんから歩いて10分ほど
小高い場所に鎮座しています。
今日も先日であったお遍路さんと行動を共にします。

第18番札所 恩山寺 - 徳島県観光情報サイト阿波ナビ


恩山寺から徒歩で南小松島駅へ。
そして阿波海南駅に着いたものの
1時間以上足止め...
周りに何があるわけでもありません。

新野駅到着!
ここから徒歩で22番平等寺へ向かいます。
雨が降り出してもおかしくない曇り空。
次の電車の時間もあるので急ぎ足。
田舎は本数が極端に少ないので
電車を使うと時間に大きく縛られてしまいます。

空き地に猫。

マスク姿での出迎えを受け22番平等寺着!
平地に鎮座したお寺です。
ゆっくりしたいところですが
次の電車に間に合わないといけないので
新野駅まで足早に引き返します。

第22番札所 平等寺 - 徳島県観光情報サイト阿波ナビ


こんな姿で歩いてました(笑)
金剛杖とずた袋以外お遍路要素皆無です。
雨が降りそうなのでバックに袋をかぶせています。

新野駅です。
田舎あるあるの無人駅ですね。
台風前で運行状況が気になるところですが
中には電光掲示板完備で心配ご無用です。

電車に乗って由岐駅を通過。
徳島到着以来久しぶりに海を拝みます。
そしてここからしばらくは海を見る毎日が
続きます。

日和佐駅到着。
高台に23番薬王寺の九輪塔がそびえています。

日和佐駅前は道の駅やスーパーもあり充実しています。
この道の駅は野宿遍路さんに優しい場所として
有名なようで、区切られたあずまやがあります。

道の駅 日和佐 - 徳島県観光情報サイト阿波ナビ


23番薬王寺着!
高台にあるので階段を上る必要があります。

四国第23番霊場 厄除の寺 薬王寺


九輪塔からの眺め。
ご覧の通りの曇り空。
台風は目の前に迫っています。

道の駅の猫ちゃん。
次の電車まで1時間あります。
しばらく日和佐の町を散策です。

日和佐はウミガメの町。
少し足をのばせば「うみがめ博物館」もあります。
ウミガメ像の後ろには日和佐城跡も見えてますね。

日和佐うみがめ博物館 カレッタ

日和佐城 - にぎやかな過疎の町 美波町公式ホームページ


なんときらびやかな魚!
海沿いの町に来たことを実感します。

電車の時刻になりました。
薬王寺に別れを告げ本日の宿がある
阿波海南駅へ向かいます。
電車を使うと時間に縛られることになりますが
時間という区切りがあるからこその
哀愁のようなものもありますよね。
さようなら日和佐の町。

本日の宿、「あさま屋」さん到着!
阿波海南駅到着時、遂に雨が...
なんと今日も行動を共にしたお遍路さんが
タクシー代をお接待してくれました!
感謝です...!

HOME - 宿 あさま屋


風が強まってきましたが、雨は小雨。
貸出自転車を借りて「海部城」跡へ
行ってみました。
小高い丘の上にあり、見事に何もありません...

個人的お遍路中ナンバーワンショット。
風吹きすさび分厚い雲に覆われる海沿いの町。
それを見下ろすくすんだ仏像。
少しホラーさを感じる一枚になりました。

本格的な風雨が来る前にスーパーで夕食を。
キュウリドックは少しお高いのでスルー。

本日のお宿。
宿というより2階建ての立派な民家です。
キッチンは土足、タイル仕立ての完全漁師町仕様。

スーパーで買ってきたお刺身とごはんで夕食。
海沿いの町だけあって刺身がおいしい!
こういうご飯の売り方も都会では見たことがありません。
ご当地スーパーはやっぱり面白い。

さて、夜が更けるにつれて風が強まってきました。
雨はそこまででもないけれど、
古い民家なので雨戸がガタガタ鳴りっぱなしです。
今日明日が台風のピーク。
明日はこの宿に連泊し、外に出ずに台風が過ぎるのを待ちます。

翌日です。
吹っ飛んだ看板が散乱するほど風は強烈ですが
雨はそこまででもなく。

タイミングを見計らって海陽町を散策です。
小さすぎて分らないと思いますが
イソヒヨドリを見つけました。
風が強く飛べないので地面でお休み中。

目の前の小島に日蓮聖人像が建っています。
裏山には日蓮宗法華寺

近くまで道が続いているのでもう少し寄ってみましょう。

荒れる海を見つめる日蓮聖人像。
像の脇に生えている木を見れば分かる通り、
風が極めて強く水しぶきが容赦なく飛んできます。
ガードレールもここで切れており、
さすがにこれ以上近づくことを断念。
この場ですら海に吹き飛ばされそうで怖いです。

「あさま屋」はこんな感じ。
普通の民家です。
テレビでは丁度エリザベス女王国葬が営まれていました。

スーパーは幸い開いていました。
まだ高知県入りしていませんが、
高知内で勢力を持つご当地スーパー「サンシャイン」で
割引の「田舎寿司」を発見。
カラフルな羊羹をはじめ彩の良い一品です。
そしてまた刺身とあったかごはん(笑)

今日を含め4日間行動を共にしたお遍路さんと
明日からは別行動することに。
私は室戸まで歩きますが、相方の方はバスを使って
先を急ぐそうです。
10番切幡寺で出会い、へんろ転がしを共に踏破し
レンタカーやタクシー代も持っていただいて...
大変お世話になりました!
この素晴らしい出会いに感謝です。



お遍路豆知識・電車の利用について
本記事を最後までご覧いただきありがとうございます。
今回はお遍路で電車を使うときの注意点
について。
お遍路は長く、先の予定が立たない旅です。
私のように初めから電車を使うつもりの人
もいれば、
やむなく使うことになる人もいるでしょう。

そんな時注意しなければいけないのは
四国の電車は場所によっては極端に本数が少ない
ということ。
田舎暮らしにとっては当たり前のことなのですが
都会からお遍路に訪れる方は気を付けないと
予約した宿まで辿り着けない可能性が出てきます。
当然キャンセル料も発生してしまうので、
電車の時刻は最優先で調べておきましょう。

どうしても間に合わない場合、
宿に近ければ送迎をしてくれるかもしれませんが、
お遍路はあくまで自分で行う旅。
人の助けを前提とした行動は控えたいものです。





【2022四国遍路4日目】初の公共機関&レンタカー

こんにちは!
本日はお遍路4日目。
台風の接近に伴い4日目にして
早くも公共交通機関を使います。

歩きに強いこだわりはないのでセーフです。

ちなみに本日も10番切幡寺で出会った
おじいさまと旅を共にしています。
それではどうぞ。

9月17日旅程
7:00 「農園ゲストハウスもりあんloft」発
バス
7:40 神山町 
バス
8:30 13番大日寺 
8:50 大日寺 発
徒歩
9:30  14番常楽寺
9:40 常楽寺 発
徒歩
10:00 15番国分寺
10:20 国分寺 発
徒歩
11:10 16番観音寺
11:20 観音寺 発
タクシー
11:40 キャルレンタカー

13:00 20番鶴林寺
13:30 鶴林寺 発

14:00 太龍寺ロープウェイ入口
14:15 21番太龍寺
15:15 太龍寺 発

15:50 19番立江寺
15:55 立江寺 発

16:45 17番井戸寺
17:00 井戸寺 発
電車
17:50 蔵本駅 発
18:20 南小松島駅 着
徒歩
19:30 「民宿ちば」

「民宿ちば」基本情報※当時
・素泊まり4,000円
・個室完備(クーラー、テレビ、ハンガー、敷布団、冷水※WIFI無)
・共用(風呂、洗濯機、洗面所)

【実際の様子】

「もりあんloft」さんの朝食。
お昼用におにぎりも用意してくれました!
気さくなオーナーさんの切り盛りする
居心地の良いゲストハウスです。

宿の目の前から出発するコミュニティバス
乗り込み神山町へと下ります。

13番大日寺
バス停の目の前にあります。
当時は雨が降りそうだったので急ぎ足。
旅を共にするおじいさんと歩を進めます。

四国名物、溜め池。
旅の中で何度か目にしました。
空海様との縁も深い設備ですね。

14番常楽寺
このあたりで雨が降ってきてしまいました。
歩き旅に不慣れな私は
リュックに大きめのビニールをかぶせ、
カッパ(上のみ)を着て
置き傘を使うくらいしか雨対策していません。
大変なストレスです。

15番国分寺
13~16番あたりは密集しているので
それぞれ距離は短いのですが
雨でストレスが溜まっています(笑)

16番観音寺。
住宅街の一角にあり少し分かりにくいです。

ここで連れのおじいさんが最終兵器
「レンタカー」を提案。
昨日のへんろ転がしが相当足にきているよう。

貧乏人の私はここで別れを提案したのですが
なんと道案内と引き換えにレンタカー代を
出していただくことに!
これもお遍路が導く出会い、でしょうか。

21番鶴林寺
明日からは本格的に台風が接近します。
レンタカーに乗り込み、
山中にある21番、22番からせめていきます。

苔むした境内に霞がかかり
雰囲気が素晴らしいです。

山を一つ下り、徳島県最長の川
那賀川」に沿って太龍寺を目指します。

太龍寺ロープウェイに乗り込みました。
那賀川を見下ろしながら進むと...

霧の中へ。
景色は見えませんがこれはこれで素晴らしい!

22番太龍寺
山中に佇む広大なお寺です。
霧が良い味出してますね。

見えませんでした(笑)
空海様の像があるそうです。
歩いていくこともできます。

太龍寺を参拝後、大急ぎで19番立江寺へ。
今日はもう一か所お寺を回ります。
お寺は17時に閉まるので急がないと間に合いません。
時間に追われるのはお遍路らしさを
感じずあまり好きではありませんでした。
これも台風のせいです。

16:45、何とか17番井戸寺に辿り着きました。
派手な色をした立派な正門です。

この井戸を覗き込み、自分が映らないと...

無事時間内にレンタカーを返却し、
蔵本駅から南小松島駅まで電車で向かいます。
蔵本駅、小さいですが塾と居酒屋が併設。

南小松島駅から徒歩30分、
今宵の宿「民宿ちば」さんに到着!
素泊まりなので駅からの道中、
スーパーで夕食調達。
朝、昼食にといただいたおにぎりと、
なぜかビールも飲んでますね(笑)

翌日に撮った「民宿ちば」さんです。
お遍路さん御用達。
18番恩山寺直近のお宿です。

お遍路4日目を終えて
これにて4日目も無事終了!
今日は台風接近に伴い、バス、レンタカー
ロープウェイと交通機関を駆使。
お寺の閉門時刻、電車の時間、車の返却時刻
時間に追われながらのせかせかした一日でしたが
鶴林寺太龍寺といった山中のお寺の
荘厳な雰囲気がそれを忘れさせてくれました。

鶴林寺太龍寺の道程も「へんろ転がし」
なのですがすっ飛ばしてしまいましたね(笑)

お連れの方とは予算額が全く違うので
移動手段を巡って別れも提案したのですが、
タクシー、レンタカー、ロープウェイ、
なんと全てお接待いただきました。
本当にありがとうございます。

お遍路豆知識・遍路初心者の持ち物は?
本記事を最後までご覧いただきありがとうございます。

さて、お遍路をするにあたり
最も気になる事
の一つが持ち物。
旅慣れている方はまだしもお遍路で初めて
歩き旅や旅程を決めない旅に出る、
という方も
いますよね。

そこで今回は完全に旅初心者の私が持って行った
用具をご紹介します。
こちら↓

必須だったもの
・リュックサック→容量不明。貰い物。
ティッシュ→箱じゃないやつ
・アルコールスプレー→コロナ対策
・ビニール袋→野外でのごみ対策
・地図→ひとり歩き同行二人が安定です
・下着2着→宿泊、洗濯を想定するなら少なめに
・ズボン上着2着→同上
・靴下→破れ、濡れの懸念があるので2着以上
・タオル→夏は汗をかきます
・帽子→ないと日焼けで凄いことになります
・カッパ→夏は着たら着たでクソ暑い
・銀シート→100均の。野宿で使用。
・小銭入れ→参拝用に別にあると便利
・金剛杖又はトレッキングポール
スマホ
・財布、カード類
・置き傘

不必要だったもの
・携帯食→基本食べ物にあぶれることはないです
・ハンガー→宿にあります。あると安心ですが
・事前の旅程確認→現地で経路確認で充分です

あれば良かったなーと思うもの
・納経帳の雨対策→ジップロックがあると安心
・モバイルバッテリー→スマホが切れるとヤバい
・サンダル→雨対策。濡れた靴は相当ストレス
・虫刺され対策→私みたいに蜂に刺されますよ(笑)

それでは次の記事でお会いしましょう!



















【2022四国遍路3日目】へんろ転がし!7時間の山中巡り

こんにちは。
今回は11番藤井寺の麓「旅館吉野」さんを出発、
歩き遍路の難所として名高い
「へんろ転がし」に挑みます!


歩き遍路の道中、へんろ転がしと呼ばれる難所は
いくつかあります。
その中でも今回通るへんろ転がしは

遍路ルート序盤に存在することもあり最も
悪名たかき場所(笑)

私は今回、前日に出会った68歳のおじいさまと
同宿に泊まっていた70歳オーバーのおじいさまと
一緒に
へんろ転がしに挑みました。
12番焼山寺到着まで山中を歩くこと7時間。
無事に今夜の宿まで辿り着くことができました。
それではどうぞ。

9月16日旅程
6:50 「旅館吉野」 発
徒歩
7:00 11番藤井寺 発
徒歩
7:30 スズメバチに刺される
徒歩
8:40 水大師
徒歩
9:00 長戸庵 小休憩
徒歩
10:45 柳水庵 小休憩
徒歩
12:00 左右内の一本スギ 小休憩
徒歩
14:30 12番焼山寺
15:00 焼山寺 発
徒歩
15:30 杖杉庵
徒歩
16:00 「農園ゲストハウス もりあんloft」


農園ゲストハウス もりあんloft」基本情報※当時
・1泊2食 6,000円
・個室完備(クーラー、WIFI、冷蔵庫、ハンガー)
・共用(トイレ、洗濯機、有料飲食物、シャワー、テレビ)


実際の様子

朝食を食べ、7:00前に「旅館吉野」さん出発!
そして藤井寺で待ち合わせしていたおじいさまと合流。
「一人ならタクシー使っていたけど若者に会えたから頑張る」
と言っていただき嬉しかったです。
藤井寺の参拝は前日に済ませているので
早速境内に口を開ける

「へんろ転がし」入口へと歩を進めます。

山道へ入るとすぐにミニ88か所巡りがあります。
時間があればゆっくり見て回りたいところですが、
今日はへんろ転がし踏破しなければ
宿に辿り着けないのでスルー。

少し歩くと視界が開けます。
眼前に見える平地を2日かけて歩いてきました。
感慨深い...


そしてここでスズメバチにうなじを刺されました(笑)
なんか羽音がうるさいなーと思ってはいたのですが...

ハチ刺され時の対処法も知らない、
調べようにもなぜか圏外、

周りに何もない山道、
応急グッズも持っていない、

水分もスポドリなので服の上からかけるわけにもいかない...

人生初ハチ刺されという事もあり慌てふためきましたが
今日は幸運なことに私以外にもう一人いるのです。

お連れ様の携帯は繋がっていたので対処法を調べてもらい
彼が持っていたお茶で傷口をゆすいでいただき
患部の様子も見てくれました。
焼山寺へ行くことを諦める選択肢もありましたが
30分待っても気分や患部に異常がなかったためそのまま出発。
患部はクソ痛かったのですが、
歩き疲れるうちに忘れていきました(笑)


本当に一人でなくて良かった...
この旅で最も心に残っている出来事の一つです。

水大師です。
ここでもう一度患部を洗いました。
飲み水としては衛生的、量的にあてにできないです。
水分はしっかり持参しましょう。
私は前日に2ℓのスポドリを用意しておきました。
夏場だと1ℓでは足りないと思います。

長戸庵。
ベンチとトイレがありますが水道はありません。
トイレも一応女性専用(しかもかなり汚い)です。

道標がたくさん立っているので
山道でも迷うことはありませんが

数か所だけ分かりにくい箇所があります。
早朝や夕方以降に山の中に入ることが無いように
気を付けましょう。


このあたりで「旅館吉野」で同泊していた
歩き遍路の方に追いつかれ、

以後の道のりをご一緒しました。
70歳を超えていますが山登りをされるそうで
山道には慣れているそう。

その方から虫刺され用の救急用具を使わせていただき、
少し患部の痛みが治まりました。

3人いれば文殊の知恵。
しかもお二人とも私の2倍以上のご年齢です。
心強い!

柳水庵です。
こちらではそれなりにしっかりと水が流れています。
飲むかどうかは...その人次第ですが

柳水庵を出ると一瞬だけ舗装道に入ります。
人の営みが見えて少し安心。
「へんろ転がし」は本当に山の中しか歩かないのです。

山道で突如現れるのが左右内の一本杉。
空海様が植えたとも言われるそうです。
お堂もありますが、水道やトイレはありません。
お遍路さんと一本杉、空海像...絵になりますね

1つ目の山を抜けると人里が!
徳島県らしく辺りには柑橘類がたくさん。
素晴らしい景色ですね。
ただし人里とはいえ自販機などは一切ありません。
このあたりまで来ると「へんろ転がし」もあと少し!

遂に「へんろ転がし」最終盤!
しかしここからの上りがきついのです...
休憩を挟みつつですがここまで山道を歩くこと6時間。
1つ山を下った達成感の後にやってくる最後の難所です。

出発から7時間、ようやくお寺の気配が!
車でのお遍路さんがスタスタと歩く中、
ヘトヘトになりながら本堂を目指します。

人家の立ち並ぶ山の麓を出発し、
いつの間にか高く深い山の中に
辿り着いていました。
歩ききった人も凄いけれど、
こんなところにお寺があるのも凄いです...(笑)


「へんろ転がし」、
難所ではありますが一つだけ嬉しいことが。

それは、ほとんど日当たりがないということです。
山の中なので日光が遮られ、
夏場でも体感温度は少し低く感じられます。

とはいっても、という面はありますけどね...

12番焼山寺着!
立派な大木が並ぶ広々とした境内です。
なぜかブランコもあります。
納経所の方に聞いても「理由は分からない」とのこと。
ここの納経所は結構塩対応です(笑)

さあ、
今宵の宿まで1時間ほど山を下らなければいけません。

当時はそんなにこととは思っておらず面喰いました。
そして、
舗装された下り道が最も足に負担をもたらすことを

この時初めて体感したのです。

ひたすら坂道を下り
杖杉庵の立派な杉の横を通り、
猫ちゃんがたむろする

住宅街に来れば宿はすぐそこです。

ここで今日の道程を共にしたお一人とはお別れ。
難所を共にしただけあって別れは寂しいですが
お互いの健闘をたたえあいお見送りしたのでした。
70歳過ぎてあの道を歩けるのは本当にすごいです。
私はそんなおじいさんになれるだろうか...

もう一方は宿を決めていなかったそうなので
私と同宿を紹介し、
明日からもご一緒することになりました。

カエルの出迎えを受け、本日の宿
「農園ゲストハウス もりあんloft」さんに到着!

ゲストハウスらしいなごやかな雰囲気の流れるお宿。
今日の宿泊は私とお連れの方の2人だけ。

普段は外国人のお遍路さんもいるようですが
コロナ禍もあり、
今回の旅路で外国人のお遍路さんと会うことは

遂に一度もありませんでした。

すだち尽くしの夕食。
例によって昼食を食べていない体が歓声をあげます!

今日この宿までは1日目に宿泊した
「門前一番通り」さんの
オーナーに
全てをお任せし予約してもらった宿でした。

よって明日からは自分で宿を探すことになります。

お遍路中、宿の夕食をいただくのもこれが最後。
これまでは成り行きもあって
2食付きプランで宿に泊まってきましたが

明日からは経費削減のため素泊まりが続きます。
宿を上手く探せるかな...?

そしてもう一つの懸念点が浮上。
台風が近づいているというのです。

明日以降、また山越えをするルートがあります。
雨の中はもちろん危険だし、台風が過ぎ去った後も
山中の道の乾きは極めて悪いでしょう。

足止めを食って経費を増やすわけにもいかない、
連れの方は今日の道中で足が限界という事もあって明日からは
公共交通機関を使うことになるのでした。


お遍路豆知識・お宿の探し方
ここまで記事をご覧くださりありがとうございます!
さて明日からはいよいよその日に泊まる宿を
自分で決めていくことになります。

お遍路にあたり宿探しが不安な方も多いはず。

そこで今回は参考までに私の利用した方法をご紹介します。
まず私の大前提として「お金をあまり使いたくない」
という条件があります。
その中で大変助かったのがこのサイト。

henrohouse.jp

「宿泊費を抑えたい」となればゲストハウス。
このサイトではゲストハウス式の格安お宿が一覧となっているのです!
しかもどこもお遍路さんに理解が深いお宿。
素泊まりプランなのに朝食をお接待いただくことも。
私も大変お世話になりました。

欠点としては
1.ゲストハウスゆえに絶対数が少ない

2.宿泊可能人数も少ない
3.周囲に店がない場合も

私の場合コロナ禍という事もあって前日予約で問題なく
泊まることができましたが、繁忙期などは
どのような状況になるのかは要確認です。

もう一つの欠点は、
お宿によっては
付近に全くコンビニ、お店がないこともあり、

その際はあらかじめ道中で飲食物を買い、
宿まで持っていく必要があります。

しかしその点だけ考慮すれば、
貧乏お遍路さんにはこの上なく

ありがたいお宿です!
テント背負って野宿する気力と知識があれば良いですが
それも簡単ではありません。

ちなみに私は2回ほどどうしても宿が見つからず
野宿しました(笑)

最悪な思い出しかないのですが、詳細はまたいずれ。

もしお遍路中、お金に余裕がある方ならば
宿に困ることはないと思います。
お遍路御用達の地図

www.iyohenro.jp

にも宿情報はたくさんありますし、ネットもあれば十分すぎです。

それではまた次の記事でお会いしましょう。











【2022四国遍路旅2日目】初の20km越え!吉野川を渡る

こんにちは!
お遍路2日目、
本日は6番安楽寺宿坊を出発、22km程歩いて

11番藤井寺の麓、「旅館吉野」さんを目指します。

 

昨日に続き日陰の少ない炎天下を歩き、
なんとか吉野さんに辿り着きました。
そして道中歩き遍路の方と出会いました!
それではどうぞ!

 

9月15日の旅程
7:00 6番安楽寺宿坊 発
徒歩
7:20 7番十楽寺
7:30 十楽寺 発
徒歩
8:30 8番熊谷寺

8:50 熊谷寺 発
徒歩
9:30 9番法輪寺
9:40 法輪寺 発
徒歩
10:30 10番切幡寺
11:20 切幡寺 発
徒歩
11:50 ヘンロ小屋空海
徒歩
12:15 潜水橋を渡って善入寺島へ
12:45 吉野川を渡り対岸へ
徒歩
13:30 ザ・ビッグでお買い物
徒歩
14:20 「旅館吉野」着


旅館吉野」さん基本情報※当時
・1泊2食7000円
・個室完備(WIFI、クーラー、洗面器、TV、ハンガー、敷布団)
・共用(冷蔵庫、トイレ、洗濯機、有料飲料、浴場)
・事前届け出で翌日の昼食準備
・事前届け出で荷物配送※要確認


実際の様子

朝食後、萌え絵に癒されつつ安楽寺出発!
ufoさんのアニメは好きですが

この作品は見ていませんでした。

安楽寺境内にお砂踏みが。
塔の周囲を88か所でぐるりと囲み、
全部踏むと全てお参りしたことになるそうな。
道中のお寺では似たような短縮システムが
何回か登場します。

全部回りきる自信が無くてもこれで安心ですね(笑)

7番十楽寺境内。安楽寺からは短い道のりです。
「縁結門」と「縁切門」。

私はもちろん縁結門から入りました。
どちらから入っても辿り着くのは同じ場所。
どういうことなんだろう?

徳島県には無料休憩所がたくさんあります。
嬉しいですね。でも中には分かりにくい所も
ありますので気を付けましょう。
基本的には座れるだけの場所と考えてください。

8番熊谷寺境内。
正門をくぐってから本堂までは少し距離があります。
写真に写っているおばあちゃんは
25年以上毎朝お参りしているそうです。

私が生まれた頃から毎日...凄い!

熊谷寺法輪寺までは田んぼの広がる平野を歩きます。
日陰はないです...
道端のイチジクをパシャリ。

9番法輪寺
田んぼの中に佇む
こじんまりと境内の中で
地元のおじいちゃんたちが井戸端会議していました。
本来お寺とは地域に開かれた場所なのです。

正門目の前には(やってるか分からないけど)
売店がありました。

10番切幡寺
本堂までは階段が続きます。
333段って大したことないように思いますが、
炎天下の下10kmほど歩いてきたのでもうへとへとです...
しかし明日は「へんろ転がし」」で
有名な焼山寺を目指します。

こんなとこでへばるようでは焼山寺へは行けません。

切幡寺から吉野川を目指す道中、
割と有名な?遍路人形前を通過。


さっき切幡寺を出ようとした時、
出口で休憩中のご老人に話しかけられました。
聞けば68歳。歩き遍路を始めたがかなりきついそうで...
「明日のへんろ転がしに自信がないが若者と一緒なら行けるかも...」
ということで、明日から旅をご一緒することに!
旅先での出会い!興奮です!
私同様「歩き」にこだわりはないそうで、
タクシーで今宵の宿まで向かっていきました。

明日の朝は藤井寺で待ち合わせ。
一人だと少し心配な「へんろ転がし」前に心強い旅の仲間です!

ヘンロ小屋空海庵。
ありがたいことにこのような施設は多くあります。
しかし衛生的に問題があるところも。
空海庵はかなり綺麗に保たれていました。

空海庵を過ぎるとお遍路さん御用達の
食事処「八幡」さんがあります。
道中食事処は少ないので貴重な場所です。

私は昼食は食べないのでスルー。

空海庵の近くにプレハブ形式の休憩小屋。
2日目のルートには過剰なほどに

休憩場所があります。
旅を初めてすぐのお遍路さんも安心です。

歩き遍路をしていると
このような格言が至る所にありますが、

これはその中でも印象深い言葉の一つです。

結局全てを歩くわけでもなく、
現地に何かを残したわけでもありませんが、

3週間ほどの旅を終える頃には心には
確実に残るものがありました。

遂に吉野川に到達!潜水橋を渡る前に励ましの言葉が。
君たちもいつまでも元気でね!

潜水橋を通り吉野川に浮かぶ善入寺島へ渡ります。
島はほとんどが田畑となっていて自販機などもなく。
潜水橋には馴染みがないので不思議な気分で渡ります。
竹林が良い雰囲気出してますね(笑)
吉野川を渡れば
第一ステージクリアというところでしょうか。

吉野川を渡りきりました!
さすが全国2位の川幅を持つ川だけあって
渡りきるのに30分ほどかかりました。

1日2日目は向こうに見える山々の麓を歩いてきたんですね。
始まりの地へ別れを告げ、南へ向かいます。

本日の目的地「旅館吉野」さんまであと少し!
吉野川を渡ると大通りに出るため、
食事処やスーパーなどがたくさんあります。

むしろ渡る前が少なすぎた...

人生で1日20km以上歩いたのは初めてかもしれません...
真昼間ですが、ご褒美にお酒を買うのでした(笑)
お昼ご飯食べてないし許される...

明日は目の前の山を越えて12番焼山寺を目指します。

「旅館吉野」さんに到着もまだ14時。
荷物だけおいて、
すぐ近くにある11番藤井寺へ向かいます。

寺名の由来になった藤棚。
そして超人懐っこい猫。

11番藤井寺のすぐ近くに佇む「旅館吉野」さん。
お遍路さん御用達のお宿で
ボリュームたっぷりの夕食をいただき、

明日のへんろ転がしに備えます!

 

お遍路豆知識・お遍路中の飲み物事情
本記事を最後までご覧いただきありがとうございます!

さて、お遍路しようとなったとき
気になるのが食事、飲料事情ですよね。

特に夏場は熱中症にでもなったら大変です。
人通りが少ない所も多く、
倒れていても発見が遅れてしまうかもしれません。

私は昼食はとらない主義なので
食事処の紹介はできませんm(__)m
ただお遍路中、
飲食店、コンビニやスーパーは
無い所には本当にありません。

あってもお遍路の道を大きく外れることになります。
昼食を食べる方はどこで調達するかだけは

毎日確認しておきましょう。

そして飲み物事情ですが...
意外にもこちらはほとんど困ることはありません。

なぜなら店は無くても自販機はどこにでもあるからです。

私はこの旅で44か所、
愛媛県松山市までのお寺を巡りましたが

道沿いはもちろん、
ほとんどのお寺の目の前には自販機があります。

とはいえ予想外のことは起こり得るので

常に一本は用意しておくと安心です。

また11番藤井寺~12番焼山寺までは山道なので
湧き水以外本当に何もありません。
健脚でも5時間は山中を彷徨うことになるため
必ず水分を
準備していくことをおすすめします。
私は前日に麓のスーパー「ザ・ビッグ」で
2ℓペットボトルを買っておきました。



本記事はここまで!翌日の記事もご覧いただければ嬉しいです!

それでは。




















 

【2022四国遍路旅1日目】お遍路開始!四国の地への第一歩

こんにちは。
9月14日。四国遍路1日目を迎えました。  
前日は東京から徳島へ到着し、1番霊山寺前のお宿
「お遍路ハウス門前一番通り」さんに宿泊。
今日からいよいよ四国の地を歩くことになります。

本日の目的地は約15km先の6番安楽寺
そして宿坊に泊まります。

 

宿坊とは「お寺に泊まる」ことができる場所であり、
お寺のお勤めも体験することができます。

四国遍路中には宿坊を提供しているお寺がいくつかありますが、
ここ安楽寺さんの宿坊はその中でも評判が高いですね。

 

私の場合1泊目のオーナーが、
お遍路初めてならここにしなさい!
って感じで予約してくれました。

「せっかくのお遍路だし宿坊も泊まりたいな~、
でも疲れてるのにお勤め体験ってなんかめんどくさそう...
そもそも距離も近いしなー...」

などとモゴモゴしていたので
半ば強制的に背中を押していただけて良かったです(笑)

 

9月14日旅程

6:45 宿「門前一番通り」発

7:00 1番霊山寺、お遍路グッズ購入 
7:50 霊山寺 発
徒歩
8:00 2番極楽寺
8:30 極楽寺 発
徒歩
9:00 3番金泉寺
9:10 金泉寺 発
徒歩
9:30 岡の宮の大クス
徒歩
10:00 愛染院
徒歩
10:30 4番大日寺
10:45 大日寺 発
徒歩
11:10 5番地蔵寺
11:30 地蔵寺 発
徒歩
12:15 コンビニで飲料調達。遍路小屋で休憩
徒歩
13:00 6番安楽寺 参拝後チェックイン
徒歩
13:30 付近のコンビニで飲み物調達後、帰宿

安楽寺宿坊」基本情報※当時
・1泊2食8,000円
・個室完備(洗面器、ベッド、クーラー、浴衣、Wifi、ハンガー)
・共用(浴場、洗濯機、トイレ)
・冷蔵庫無し
・夕食後、任意でお勤め体験(無料)

 

実際の様子

1番霊山寺境内。
出発前の予習で何度も見た光景が目の前に!興奮です(笑)

出発前なんとオーナーさんから朝食のお接待!
そして車を出していただき霊山寺へ。
グッズの品定めをしてもらい、
境内までご一緒し参拝の作法を教えていただきました。

加えて3日目までの宿を全て予約していただきました。

もちろん大ベテラン(先達)のオーナーさんの
おすすめだけあってどのお宿も
お遍路さんに理解の深い素晴らしい宿でした!

 

そんなわけで
「一日どれくらい歩けるか分からない」
「宿には泊まりたいけどどこがいいのか分からない」
「せっかくだから正式なグッズを揃えて作法も学びたい」
といった初心者お遍路さんには大変おすすめの
お宿「お遍路ハウス門前一番通り」さんです。

ただし、
グッズは最低限、指南も何もいらないという方や、
本当に安宿だけで済ませたい、という方は他の選択肢もありかとは思います。

 
ちなみに私が霊山寺で揃えたお遍路グッズはこちら↓

金剛杖空海様の化身。歩きやすさもUP。 
納経帳→お遍路はスタンプラリーではありませんが...思い出としても必須です。
線香、蝋燭、ライター→いちいちバックから出すのは面倒ですが、火を灯すと心が洗われます。
ずた袋→お遍路さん御用達の白い肩掛けバック。
日を重ねるごとに黄色くなる(笑) 

お経→正直必要なかったです...

こんなかんじ。貧乏遍路なので
菅笠、白衣などは購入しませんでした。

住宅街を10分ほど歩く。2番極楽寺はすぐそこ。               
まだ朝7時台ですが、すでに暑い...                        
9月中旬はまだまだ日中30度以上の日が続きます。                
今日の道中は日陰も少なく、コンビニ等のお店も少ないので熱中症に注意!

2番極楽寺
1番、2番はかなり近いです。

3番金泉寺までの道中、歩き遍路さん発見!
会釈だけして会話はしませんでした...   
人見知りの私です...

3番金泉寺
私がお遍路した時期は納経と同時に
空海様の偉業カードと

ご本尊を表したお札をもらえました。
お札は納経しなくても手に入りますが、有料です(^^)
折り鶴は地元の福祉施設がお接待で作ってくれたそうで、
中に飴玉が入っていました。

初お接待です。ありがたくいただきます。 

道中の休憩所では猫の先客が。
お遍路中猫に出会うことはよくあります。 

獣道のような遍路道を歩きます。
道は狭く、分かり辛いですが
案内板がそこかしこに立っているので安心です。

4番大日寺到着!
道の行き止まりにあり、大きな駐車場があります。

続いて大銀杏の立つ5番地蔵寺
大日寺から歩くと正門ではなく階段の上にある
五百羅漢から入ることになるかもしれません。

道中いくつもお遍路さん用のあずまやがあります。
ここではなんと布団まで置いてありました。
衛生的に考えれば最後の手段ではありますが
心遣いを感じます。

午後13:00、早くも今日の宿がある6番安楽寺へ到着!
早い到着にはなりましたがチェックインできました。
強い日差しの下で歩き、汗だくです。
お風呂は15:00からだったので
最寄りのコンビニで飲み物を調達。

といってもコンビニまで1、2kmあります(笑)

安楽寺宿坊の夕食と館内。
部屋はベッドが1つ置いてあるだけの簡素なもの。

今宵の宿泊客は10人ほど。
夕食はボリュームには欠けますが、
疲れた体に染み渡ります。

客同士の間隔は大きく開けられ、コロナ禍でも安心。
ですが雰囲気が静寂すぎてちょっと食べ辛かったです(笑)

夕食後は任意でお勤め体験ができます。
炎天下を歩き疲れてはいましたが、
せっかくなので参加しました。

なにも重苦しいものではなく、
お坊さんの後ろでお経を聴き、
普段はなかなか見る機会のない
お寺の裏側を見せてもらい終了。

明日は今日よりも長い20km超を歩く予定なので早めの就寝です。
それにしてもお寺の裏にあんな空間があったとは...... 
「お寺に泊まる」。
貴重な体験で、良い旅の思い出になりました。

 

あれ?今日の昼食は?
と思われた方。


実は私お昼をほとんどとらない人間でして...(笑)
食事って栄養補給であること以上に「娯楽」
だと思っているので

勉学とか仕事のためとか、
活動するためにお金をかけてまでご飯食べたいと思わないんですよね。


というわけでこのブログでもお遍路中の
昼食についての紹介は無いかと思うのでご了承ください。

...でも夜はドカ食いします...体には悪いんですが..
.だってリラックスして食べるご飯こそこの世の至高だし...

ということで今回は歩き遍路1日目の様子をお伝えしました。
まだまだお遍路も始まったばかり。
是非翌日の記事も見ていただければ嬉しいです!

 

 

 

 

 

《2022年9月13日後半》27歳無職、始まりの大地を踏む

こんにちは!

2022年9月、無職期間を利用して仕事も探さずに

四国遍路(44寺参り)に旅立ったKです。

 

このブログは出発から44寺目を訪問するまでの20日間の記録です。

お遍路に興味はあるけど実際どんなもんなのか不安がある方、

行く気はないけど現地の雰囲気を知りたい、

という方のご参考になれば嬉しいです!

 

前回は東京を出発し徳島へ到着しました。

それでは早速、旅の様子をご覧ください

 

[9月13日後半]※時間はおおよその目安となります

13:40 徳島港を出発

徒歩

14:10 徳島グルメで昼食

徒歩

14:30 ご当地スーパーを見学

徒歩

15:00 徳島駅

15:20 徳島駅

電車

15:50 板東駅

徒歩

16:00 1番霊山寺

徒歩

16:10 道の駅第九の里

徒歩

16:30 板東俘虜収容所跡

徒歩

17:00 宿《お遍路ハウス一番門前通り》着

 

[徳島の地を歩く]

定刻通り13:20に徳島港着!

人生初船旅、効率度外視で長時間かけて移動するのも悪くないな~

船旅は現代人が忘れがちな「余裕」をもった旅ができます。

降船は車優先なので、徒歩客は到着後20分くらいで降りることになります。

船を降り、徒歩で徳島駅を目指します。もちろん港から駅までバスも出てますよ!

9月の中旬、まだまだ暑い!

船の中は冷房が効いているので余計暑さが堪えます...

明日からはこの炎天下を歩くことになるのか、と少しうなだれながらも歩を進め。

途中、お土産屋さんやイオンがあります。

汗だくになりながらも、《舩本うどん》さんへ到着!

ここでは徳島グルメ、鳴ちゅるうどんをいただくことができます。

というかそれ以外メニューはほとんどありません(笑)

先客は一人。

店員さんは愛想が良く。セルフで天ぷらが~と言っていましたが

無料なのか有料なのかよくわからなかったのでスルー。

Kは「うどん大」880円を注文。

 

具材は、ねぎ、刻んだ油揚げのみ。

麺は柔らかく、短い。隣県だし本場香川のうどんと似たような感じかな?

というイメージでしたので面喰いました。

短いのでズズズと啜ることはできませんが、あっさりして美味しかったです。

でもこれで880円はちょっと高いかな...

なにはともあれ徳島グルメを食べることができて満足です。

徳島駅を目指す途中、ご当地スーパー《キョーエイ》へ。

ご当地スーパー、好きなんですよね。

スーパーと言えどその地にしかない物があったり、物価を地元と比較してみたり。

旅先ではなるべく訪れるようにしています。

《キョーエイ》では大量のスダチがお出迎え。

お遍路中も、宿の料理にはスダチが。歩いていても普通の民家にスダチが。

お土産屋さんにも当然スダチ

さすが徳島です。

昼食を挟んで約90分で徳島駅着!

旅先での地方の名を冠した駅はやはり興奮しますね!

始まりの地、板東へ向けて電車に乗ります。

今回は徳島駅発なので問題ありませんが

無人駅から乗車するときは必ず整理券をとって乗車しましょう。

お遍路中に電車に乗る場合、ローカル線がほとんどです。

無事に乗車し、こんにゃく畑を走りながら板東駅へ。

板東駅到着!

それなりに人がいた徳島駅から田舎の無人駅へ。

降車客はKを含め2人。

電車が去り、残る静寂。

シンとした雰囲気がこれからのお遍路へ向けて心を清めてくれます。

遂に始まりの地板東に降り立ち、長い長い旅路が始まります。

歩くこと数分、霊山寺参道の石柱が。

人の往来はほとんどなく、お寺を見てもいないのにそのオーラに圧倒されます。

しかし、歩くのは明日から。

今日はお寺をスルーして、《道の駅第九の里》へ向かいます。

《道の駅第九の里》到着!

この像、誰だか分かりますか?

...そう

ベートーヴェン

ですね!

後程散策する《板東俘虜収容所跡》は日本で第九が初めて演奏された場所なんです!

それにちなんで、ここにベートーヴェン像があるわけですね~

遍路道からは少し外れていますが、

クラシック音楽好きとして絶対に行きたかった場所です。

道の駅自体はそこまで大きくはなく、隣には鳴門ドイツ館があります(有料)。

《板東俘虜収容所跡》到着。

道の駅から数分歩いたところにあります。

今は遺構の残る緑地、という感じ。

この場所で初めて第九が演奏されたと思うと、感慨深い...

本日の宿《お遍路ハウス門前一番通り》着!

お遍路の大ベテランであり尼さんでもあるオーナーがお出迎え。

個室、Wifi、冷房、共用冷蔵庫、洗濯機、物干し竿、シャワー有。素泊まり1泊2,800円。

施設は普通の民家ですが、手入れが行き届いていて清潔です。

近くにスーパーはなく、徒歩5分位のコンビニでお弁当調達。運よく半額でした!

個室は食事禁止なので、オーナーさんと同じ部屋で食べることになります。

お遍路のベテランであるとともに、尼さんでもあるオーナー。

お遍路中の道、宿の不安や、人生の悩みなど、ありがたく相談させていただきました。

 

と、今回はここまで!

 

自宅を出発して2日目夜までをご紹介しました!

初めてのお遍路でしたら、Kの泊まった門前一番通りさんを強くお勧めします。

落ち着いた(というか、達観した)オーナーさんがお遍路の心構え、意味、作法などを細かく教えてくれます。

尼さんでもあるので、人生に迷いがある方、聞いてもらいたい方も、ありがたいお言葉がいただけるはず。

ちなみにKは、翌日の朝一緒に霊山寺まで行きグッズ購入からお参りの作法までをご指南いただき、3日先までのおすすめ宿の予約までしていただきました!

(お遍路用具代をケチって最低限に抑えたい方、宿は自分で決めたいという方にはあまりお勧めできないかも(笑))

 

次回をお遍路1日目と称して、ブログ更新を続けていきたいと思います!

次回も見ていただけたら嬉しいです、それでは!