【2022】無職の四国お遍路旅

27歳男、無職になりお遍路の旅へ出る~44か所区切り打ちの記録~

【2022四国遍路5、6日目】台風前夜、急ぎ足で進む

こんにちは!
台風迫る四国遍路5日目、
予算の都合上一所にとどまるのも避けたいので
電車を使ってなるべく先を目指すことにしました。
そして6日目。

台風接近に付き一日中宿に缶詰めでした。

9月18、19日旅程

7:10 「民宿ちば」 発
徒歩
7:20 18番恩山寺 着
7:40 恩山寺 発
徒歩
8:20 南小松島駅 発
電車
8:30 阿南駅 着
10:20 阿南駅 発
電車
10:30 新野駅 着
徒歩
11:10 22番平等寺 着
11:30 平等寺 発
徒歩
12:20 新野駅 発
電車
13:00 日和佐駅 着
徒歩
13:10 23番薬王寺 着
13:50 薬王寺 発、周辺散策
徒歩
15:00 日和佐駅 発
電車
15:40 阿波海南駅 着
タクシー
16:00 宿「あさま屋」着

翌日

終日宿の中で過ごす

あさま屋」情報※当時
素泊まり4,000円
普通の2階建て民家
部屋はふすまの仕切りのみ
完備(冷蔵庫、トイレ2か所、湯舟、WIFI←つながりにくい、テレビ2台、クーラー、ハンガー、有料洗濯機、敷布団、自転車無料貸出、電子レンジ)

実際の様子

18番恩山寺
民宿「ちば」さんから歩いて10分ほど
小高い場所に鎮座しています。
今日も先日であったお遍路さんと行動を共にします。

第18番札所 恩山寺 - 徳島県観光情報サイト阿波ナビ


恩山寺から徒歩で南小松島駅へ。
そして阿波海南駅に着いたものの
1時間以上足止め...
周りに何があるわけでもありません。

新野駅到着!
ここから徒歩で22番平等寺へ向かいます。
雨が降り出してもおかしくない曇り空。
次の電車の時間もあるので急ぎ足。
田舎は本数が極端に少ないので
電車を使うと時間に大きく縛られてしまいます。

空き地に猫。

マスク姿での出迎えを受け22番平等寺着!
平地に鎮座したお寺です。
ゆっくりしたいところですが
次の電車に間に合わないといけないので
新野駅まで足早に引き返します。

第22番札所 平等寺 - 徳島県観光情報サイト阿波ナビ


こんな姿で歩いてました(笑)
金剛杖とずた袋以外お遍路要素皆無です。
雨が降りそうなのでバックに袋をかぶせています。

新野駅です。
田舎あるあるの無人駅ですね。
台風前で運行状況が気になるところですが
中には電光掲示板完備で心配ご無用です。

電車に乗って由岐駅を通過。
徳島到着以来久しぶりに海を拝みます。
そしてここからしばらくは海を見る毎日が
続きます。

日和佐駅到着。
高台に23番薬王寺の九輪塔がそびえています。

日和佐駅前は道の駅やスーパーもあり充実しています。
この道の駅は野宿遍路さんに優しい場所として
有名なようで、区切られたあずまやがあります。

道の駅 日和佐 - 徳島県観光情報サイト阿波ナビ


23番薬王寺着!
高台にあるので階段を上る必要があります。

四国第23番霊場 厄除の寺 薬王寺


九輪塔からの眺め。
ご覧の通りの曇り空。
台風は目の前に迫っています。

道の駅の猫ちゃん。
次の電車まで1時間あります。
しばらく日和佐の町を散策です。

日和佐はウミガメの町。
少し足をのばせば「うみがめ博物館」もあります。
ウミガメ像の後ろには日和佐城跡も見えてますね。

日和佐うみがめ博物館 カレッタ

日和佐城 - にぎやかな過疎の町 美波町公式ホームページ


なんときらびやかな魚!
海沿いの町に来たことを実感します。

電車の時刻になりました。
薬王寺に別れを告げ本日の宿がある
阿波海南駅へ向かいます。
電車を使うと時間に縛られることになりますが
時間という区切りがあるからこその
哀愁のようなものもありますよね。
さようなら日和佐の町。

本日の宿、「あさま屋」さん到着!
阿波海南駅到着時、遂に雨が...
なんと今日も行動を共にしたお遍路さんが
タクシー代をお接待してくれました!
感謝です...!

HOME - 宿 あさま屋


風が強まってきましたが、雨は小雨。
貸出自転車を借りて「海部城」跡へ
行ってみました。
小高い丘の上にあり、見事に何もありません...

個人的お遍路中ナンバーワンショット。
風吹きすさび分厚い雲に覆われる海沿いの町。
それを見下ろすくすんだ仏像。
少しホラーさを感じる一枚になりました。

本格的な風雨が来る前にスーパーで夕食を。
キュウリドックは少しお高いのでスルー。

本日のお宿。
宿というより2階建ての立派な民家です。
キッチンは土足、タイル仕立ての完全漁師町仕様。

スーパーで買ってきたお刺身とごはんで夕食。
海沿いの町だけあって刺身がおいしい!
こういうご飯の売り方も都会では見たことがありません。
ご当地スーパーはやっぱり面白い。

さて、夜が更けるにつれて風が強まってきました。
雨はそこまででもないけれど、
古い民家なので雨戸がガタガタ鳴りっぱなしです。
今日明日が台風のピーク。
明日はこの宿に連泊し、外に出ずに台風が過ぎるのを待ちます。

翌日です。
吹っ飛んだ看板が散乱するほど風は強烈ですが
雨はそこまででもなく。

タイミングを見計らって海陽町を散策です。
小さすぎて分らないと思いますが
イソヒヨドリを見つけました。
風が強く飛べないので地面でお休み中。

目の前の小島に日蓮聖人像が建っています。
裏山には日蓮宗法華寺

近くまで道が続いているのでもう少し寄ってみましょう。

荒れる海を見つめる日蓮聖人像。
像の脇に生えている木を見れば分かる通り、
風が極めて強く水しぶきが容赦なく飛んできます。
ガードレールもここで切れており、
さすがにこれ以上近づくことを断念。
この場ですら海に吹き飛ばされそうで怖いです。

「あさま屋」はこんな感じ。
普通の民家です。
テレビでは丁度エリザベス女王国葬が営まれていました。

スーパーは幸い開いていました。
まだ高知県入りしていませんが、
高知内で勢力を持つご当地スーパー「サンシャイン」で
割引の「田舎寿司」を発見。
カラフルな羊羹をはじめ彩の良い一品です。
そしてまた刺身とあったかごはん(笑)

今日を含め4日間行動を共にしたお遍路さんと
明日からは別行動することに。
私は室戸まで歩きますが、相方の方はバスを使って
先を急ぐそうです。
10番切幡寺で出会い、へんろ転がしを共に踏破し
レンタカーやタクシー代も持っていただいて...
大変お世話になりました!
この素晴らしい出会いに感謝です。



お遍路豆知識・電車の利用について
本記事を最後までご覧いただきありがとうございます。
今回はお遍路で電車を使うときの注意点
について。
お遍路は長く、先の予定が立たない旅です。
私のように初めから電車を使うつもりの人
もいれば、
やむなく使うことになる人もいるでしょう。

そんな時注意しなければいけないのは
四国の電車は場所によっては極端に本数が少ない
ということ。
田舎暮らしにとっては当たり前のことなのですが
都会からお遍路に訪れる方は気を付けないと
予約した宿まで辿り着けない可能性が出てきます。
当然キャンセル料も発生してしまうので、
電車の時刻は最優先で調べておきましょう。

どうしても間に合わない場合、
宿に近ければ送迎をしてくれるかもしれませんが、
お遍路はあくまで自分で行う旅。
人の助けを前提とした行動は控えたいものです。